女子大学生×ドローン

インタビュー調査プロジェクト


近年、ドローンは農業や流通など様々な分野で活用が期待されており、新たな産業として注目を集めています。

そこで、ドローン業界で活躍する同じ女性である皆様からお話を伺い、働き方やキャリアを考えることで、

これからの社会を担う女子学生のキャリア形成につなげていきたいと、株式会社華飛ご協力のもとこのプロジェクトを開始しました。

株式会社華飛のHPはこちらからご覧ください↓

https://d-hanabi.co.jp/

第5回目 八代庸子様

2022年8月18日(水) 13:00~14:15

 Q1.現在の仕事について

 様々な人にドローンを楽しんでもらったり、触れたことのない人に体験してもらうイベントのお手伝いを中心にお仕事をされています。また、ドローンの撮影の補佐などで、ドローンに携わっています。そして、フリースタイルというジャンルをメインに行っていて、レースにも出たりしています。

 イベントは、ドローンを飛ばしたいという方に、空撮会といった飛ばせる場所を提供し、一緒に安全の運用の仕方などを教えながら飛ばしていくというものや、小さなドローンを体験してもらう機会を作り、ドローンを教えるといったものがあるそうです。また、空撮会では、準備から携わっているそうです。インタビューをした際の直近で行ったイベントは、廃校になった小学校で行ったそうです。基本的に撮影は、安定したドローンで、ゆったりした映像を撮りますが、その時は、FPVドローンといった、ゴーグルで映像を見ながら飛ばすドローンを使われたそうです。また、八代さんは、このFPVドローンを主に使われています。このFPVドローンは、ドローンの中でもスピードがでるタイプで、また、自分で組み立てなければならなく、勉強が難しいという面があるため、イベントに参加しているのは男性の方が現在は多いそうですが、女性の方も増えているそうです。撮影をする際は、ドローンにゴープロを付けて行い、室内用だと屋外より小さくなり、ガードをつけることでさらに安全に飛行させることができるそうです。今後は、撮影のためのイベントの他に、技術を磨くための練習会や、コミュニケーションを取るための交流会イベントなども作れたら嬉しいそうです。

 

Q2.ドローン業界の魅力

 ドローンの魅力は人が入ること、見ることができない場所に赴くことができ、ドローンを用いて人を助けることにも活用できるところだそうです。具体的には、ドローンは空撮以外にも高い場所や狭い場所の点検、災害救助といったいざというときに人を助けることに役立つそうです。最近では熊本で遭難された方を捜索する際、ドローンを飛ばして空から捜索した事例があり、人命救助の場においてドローンが活躍する機会があるのだなと実感されたそうです。ドローンの中でもFPVドローンについては趣味から始めて操作技術を身に着け、業務へと発達していくような方が多く、裾野を広げるためにもコミュニティが発展していくことが重要であると考えられているそうです。

 

Q3以降と八代さんがドローンで撮影したお写真等は以下よりご覧ください。 

ダウンロード
第5回 八代庸子様.pdf
PDFファイル 311.2 KB

第4回目 壷屋珠美様

2022年2月23日(水) 13:00~14:15

 Q1.現在の仕事について

ドローンを始めたきっかけは、山登り好きの友達にトイドローンをあげた際、自分も欲しくなりトイドローンを購入したことだそうです。友達にプレゼントした時は、ドローンに法的な規制があるとは知らなかったそうで、飛ばせるようになりたいと思い、サークルに入って勉強し、その後、ドローンの資格が取得できるスクールに通い、資格を取得したそうです。現在は、印刷会社でデザインの仕事やドローンで動画や写真の撮影をしているそうです。ドローンでは建造物や公園などで、下から撮影できない部分を撮影しているそうです。3年前からドローンを始めており、ドローンを仕事で使う頻度は4ヵ月に1回程度で、社内で仕事としてドローンを扱っているのは壷屋さんだけなので、「カメラマンさんにお願いできないような撮影を自分でできるという強みはできた」とお話されていました。

Q2.ドローン業界の魅力

今まで見られなかったものを見られること。例えば、下からしか撮れなかった写真が上から撮ることができるなど、選択肢の幅が広がることが魅力だとお話しされていました。また、動画を撮って印刷物にQRコードをつけてSNSに配信するなど、今までできなかったことがサービスとして提供できることも、ドローンの良いところだと思っているそうです。印刷物に変わる情報発信の手段としてSNSの活用が求められる中で、ドローンでの動画撮影が合っていたそうですが、仕事に活かせるからドローンを始めた訳ではなく、興味本位で始めたら思いの外、仕事に活かせると気付いたそうです。そのため、趣味の延長線上で仕事に繋げられたことも魅力とお話しされていました。現在では、趣味半分という意識だそうでが、趣味としては、1ヵ月に1回か2回の頻度でドローンを飛ばしていて、練習場に行ったり、許可を取って、海や山へ撮影に行くそうです。また、仕事としては、クオリティーを求められるため、楽しいだけでは成り立たないともお話しされていました。

 

Q3以降と壷屋さんがドローンで撮影したお写真等は以下よりご覧ください。 

 

ダウンロード
第4回 壷屋珠美様.pdf
PDFファイル 803.8 KB

第3回目 松本麻希様

2022年1月17日(月) 13:00~14:15

 Q1.現在の仕事について

  現在は、ドローンの配送をサービス化する仕事に携わっています。松本さんは昨年8月に転職して実証実験という形で山間部をターゲットにドローン配送をやっていて、3年後サービスを提供するために活動しています。前々職のIT会社は多忙で趣味を見つけるためにドローンを飛ばすイベントに参加しました。そこでmavic(マビック)(ドローン機種)を初めて飛ばしたことがきっかけでドローンに興味を持ったそうです。最初は、特にドローンを仕事にしたいとは思っていなくて、ドローンに興味を持ったものの、どこで買えるのか、何を買えばよいのか、どうすれば飛ばせるのか等、知識がなさ過ぎたので、ドローンのことを知るためにイベントに参加しました。知り合いも増えていき、そこ経由でドローンメーカーの社員に声をかけてもらい、そこに2年程勤めていました。松本さんがやりたいことは現場でドローンを飛ばしたい、現場に出ていろいろな人のリアクションを受けながらいいものを作る仕事がしたいという気持ちから現在の仕事に転職したそうです。

 

Q2.ドローン業界の魅力

  松本さんはドローン業界の魅力について、まだまだこれからの分野なので自分の力で手探りで新しいことを始められること。また、お客さんがドローンを見て、目を輝かせてくれることが嬉しいとお話しされていました。松本さんは最終的に達成したいことがあり、現在は配送手段としてトラックや自転車、バイクなどがあり、その中の1つの手段としてドローンを選べるような社会ができれば面白いなとお話しされていました。実際に実現できるかお伺いしたところ、法律の制限があって現在は航空法で「第3者上空での目視外飛行」(レベル4飛行)が禁止されています。そのため、都市部等での飛行ができない状況ですが、法改正次第で進むのではないかとお話しされていました。また、機体の性能が上がり、安全面がクリアになれば一気に進むのではないかとお話しされていました。

 

 今は夢物語だと思うがそれを自分(チーム)でサービスを作って実現させられたらすごく面白いなとお話しされていました。

 

 どんな方がドローンを見て、目を輝かせているのかお伺いしたところ、意外と年配の男性の方がワクワクしてる時もあるそうです。ラジコンが好きな方や、飛ぶものが好きな方とかは「こういう時代になったんだ」といいリアクションをするそうです。

 

 Q3以降と松本さんがドローンで撮影したお写真等は以下よりご覧ください。 

 

ダウンロード
第3回松本麻希様.pdf
PDFファイル 353.0 KB

第2回目 田中愛カ様

2021年12月13日(月) 13:00~14:30

 Q1.現在の仕事について

 ドローンを始めたきっかけは、「日本で最も美しい村」に認定された兵庫県「小代」の地 域 PR Instagram を0から立ち上げ運用していく中、写真以外のニュアンスで伝えられない かという課題があり、そこでドローンの動画を見て、自身がドローンで撮影を出来たら違っ た視点での魅力を伝えられるのではないかと思い始めたそうです。

     実際ドローンで撮影した映像を活用したことで、小代(おじろ)の美しい里山の風景や魅 力を多くの人に知ってもらう事ができ Instagram のフォロワーは小代(おじろ)の人口 1900 人の約 5 倍にあたる 1 万人を超え実際に訪れる人も増えてきたそうです。

      現在は、主に地方で行う空撮とドローンスクールの講師の仕事をされています。コロナ禍 でイベント等は難しくなってしまい、スクール講師の仕事が 7 割を占めているそうです。また、コロナの影響で生徒数(男性 9 割、女性 1 割)も増え、企業でドローンを使いたい人や 時間に余裕がある大学生(工業系が多い)などがドローンについて学びに来るそうです。コ ロナ禍で時間が余ったため、何かスキルアップできないかという若者も学びに来るそうで す。空撮では、お店の PR 動画や案内として店舗の中を小型ドローンで撮影するお手伝いを したことがあるそうです。地方で行う空撮を主にやっていて通販で売る食品がどのように 育てられているのかをドローンで撮っています。コロナ禍により、地域の観光よりも商品を 売る EC サイトのための依頼が増えたそうです。

 Q2.ドローン業界の魅力

 あいかさんはたくさんの人に会えることがドローン業界の魅力だとお話しされていました。さまざまな業種の人に会えることで常に新しい刺激になるそうです。スクールに来る方 もさまざまな職種の方がいて、撮影に行くにしても行ったことがないところに行き観光気 分になれたり、違う文化に触れることが楽しく、ドローンをやっていなければ経験できなか ったことだとお話しされていました。

    会社にいると同じことの繰り返しになってしまうことが多かったが、これまで携わった ことのない業種(地理・観光・開発など)と関わらせていただいた事で、ただドローンを飛 ばしただけではわからない知識を得る事ができたとお話しされていました。例えば、地理で あれば昔の地形との変化で里山の暮らしの移り変わり等を知ることができたそうです。コ ンサートイベントのライブ配信ではコロナ渦でも出来る感動の届け方と安全管理に対する 心構えを更に深める事ができました。地方自治体や様々な業種の方のお話を伺う機会をい ただけた事で世界が広がったと感じ、地域課題にドローンが貢献できることがまだまだた くさんあるとお話しされていました。

    ドローン業界に入る前これらの魅力はあまり予想できていなかったそうです。(関西の田 舎の方だから)仕事が限られていて、自分の得意分野を活かしたいと思ったら自分で仕事を 作って行かないといけないとお話しされていました。競合する会社も全然なくドローンを 活用できたら地域にとっても自分にもプラスになるのではとお話しされていました。あい かさん自身もまさかこんなに多くの人に会えるとは想像していなかったとお話しされてい ました。

     また、ドローンをやる人は普通ではないと笑いながらお話しされていました。ドローンを いきなりやろうと思う人は突き抜けた感じの人で個性が強く、1 回会ったら忘れないくらい インパクトの強い人が多いとお話しされていました。(カメラが好きな人やラジコンが好き な人、お金になると思って業界に入ってきている人などさまざまな人がいます。)特にドロ ーンレーサーの人はキャラが強めで負けん気が強く、親切な人が多いそうです。

     あいかさんも自身のことを普通じゃないと思っているようで、努力して新しいことを吸 収しようと思ってないとドローン業界は居づらいだろうなと感じるそうです。ドローンの 安全性能が向上したことで、農林・土木・撮影・調査等の分野では大型機から小型機まで幅 広いドローンが活躍しています。また、物流でも業務で使用していくための課題抽出や検証 が行われておりドローンが身近なものとなってきています。このようにドローンの機体も ビジネスも新しくなり、目まぐるしく状況が変わるため、好奇心旺盛な人や意志がある人の ほうが向いている業界なのではないかとお話しされていました。

     ドローン業界と言っても分野によって異なるため、分からないこともあり、それぞれの中 で何かしらの分野を突き詰めているそうです。 趣味で手を出しやすいドローンもあるが、仕事でしようとすると、「開拓していくぞ!」 という気持ちがないと難しいのではないかとお話しされていました。実際、開拓者のような いろんな発想を持っていて、今これをやっているけどこんなふうにもやって行きたいとい った話ができる方が多くいるそうです。発想豊かにいろんなパターン、柔軟な人が多いので はないかと感じているそうです。

     未来の話について具体的にお伺いしたところ、会社でこういう風にドローンを使おうと 思っている、いろんな想定のパターンの話をされていたりするそうです。ドローンはパイロ ットや補助者などがいなければ運用できないもので、チームで仕事をしているので具体的 な運用方法も話しているそうです。また、企業同士を組み合わせればこんなことができるの ではないかという話などもあるそうです。将来、現実に叶いそうな話を聞けることがいいな と思うそうです。

 

Q3以降と田中さんがドローンで撮影したお写真等は以下よりご覧ください。

ダウンロード
第2回 田中愛カ様.pdf
PDFファイル 343.1 KB

第1回目 山端いづみ様

2021年12月7日(月) 13:00~14:30

Q1.現在の仕事について

 現在は、パイロット、補助者、空撮、編集、企画、スクールの講師など、多岐に渡っての仕事をされています。ドローンは映画を見たことで知り、趣味である旅行に持っていきたいと思ったため、始めたそうです。

 スクールに来る人はドローンを全く知らない人が多く、大半は初心者とのことです。年齢層は70代の方もおり高めですが、若い方もいるそうです。

 本業はオートバイのパーツ販売をする会社の経営をされています。親の会社を継ぐ話もある中で継がないことになり、そのタイミングでドローンをやってみようと思ったものの、最終的には親の会社を継ぐことになったため、今の形をとってドローンに携わっています。本業とドローンの2本を仕事とされていますが、どちらかを辞めて1本に絞るという考えはないとのことです。現時点ではドローンと本業の繋がりはないものの、お客様に映像を提供できる等オートバイとドローンは相性が良いため、今後活用していきたいと考えているそうです。

 

Q2.ドローン業界の魅力

 ドローン業界は新しいことをやれることが魅力の一つです。また、さまざまな出会いがあり、色々な角度からの意見がもらえ、自分にはない発想や考え方をもつ人がいて、大きな魅力だと感じているそうです。自分と考えが近い人ばかりだと固まってしまいますが、違った角度から意見をもらえることで、発見に繋がることがあるそうです。

 業界に入る前は考えの近い人とまとまりがちでしたが、外に出て話すことでさまざまな考え方があることに気付きました。ドローン業界は人と会う機会も多く、ドローンがそもそも新しいものなので、そこに集まって来る人も新しいものが好きな人が多い気がします。年齢も様々ですが、圧倒的に男性が多いそうです。始めたころから比べると女性も増えてきているそうです。山端さん自身意識はしていないものの、撮影する映像に対して「そこを撮るんだ!」と周囲から驚かれることがあるそうで、女性がもっと増えればこういった女性ならではの視点や想い、使い方が入ってくるため、さらに業界が発展するのではないかと考えをお持ちでした。

 

 

Q3以降と山端さんがドローンで撮影したお写真等は以下よりご覧ください。

ダウンロード
第1回 山端いづみ様.pdf
PDFファイル 345.5 KB